大気中熱電モジュール評価装置『F-PEM』の販売開始

アドバンス理工株式会社(本社 神奈川県横浜市、代表取締役社長 五戸成史)は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所が開発した特許を基に、廃熱発電などに用いられる熱電モジュールを大気中で性能評価できる、大気中熱電モジュール評価装置「F-PEM」を開発し、2016年11月から販売を開始します。

背景

近年、焼却炉や自動車のエンジンルームなど様々なものから排出される熱エネルギーを有効活用し、再生エネルギーとして回収する技術が注目されております。その中で、熱エネルギーを電気に変換する際に駆動部がない熱電材料による発電技術は、メンテナンスフリーでクリーンな技術として注目を浴び需要が高まってきています。

アドバンス理工は、従来から熱電発電技術開発における熱電材料・モジュールの評価装置を販売しておりますが、今回販売する装置では、熱電モジュールを実使用する環境(大気中・荷重下)で、温度差を与えた時に回収できる最大発電量や熱流量、変換効率を評価することができます。
長時間稼働や熱サイクルによる熱電モジュールの評価試験も行う事ができ、モジュールの新規開発目的は勿論、市販のモジュールが実際に組み込まれる環境下での耐久性評価にも効果的です。

特長

  • 高温大気中での連続負荷により、モジュールの出力特性が評価可能
  • 長時間負荷を与え続け、一定時間ごとにPmaxの繰返し測定が可能
  • 実際のモジュール組込環境に併せて一定荷重をかけながら測定が可能

用途

  • 大気中、荷重下での熱電モジュールの最大発電量と熱流量の評価
  • 最大発電量と熱流量から算出するモジュールの変換効率評価
  • 長時間測定による熱電モジュールの耐久性評価

仕様

測定物性 発電量、熱流量、熱電変換効率
温度範囲 室温~600℃(ヒーター設定値)
モジュールサイズ 40mm角
測定雰囲気 大気中

製品紹介ページ:大気中熱電モジュール評価装置 F-PEM

展示会出展情報

2016年11月27日(日)~12月2日(金)アメリカ・ボストンで開催される「2016 MRS Fall Meeting & Exhibit」にてご紹介させていただきます。

お問合せ先
本件についてのお問合せは下記へお願いいたします。
アドバンス理工株式会社
営業本部  斉藤 利文
TEL:045-931-2285(代)/ FAX:045-933-9973