レーザフラッシュ法では測定困難な、多層材の測定が可能。
本装置は、試料の熱流量を測定する装置です。
試料の高温側に加熱ブロックを接触させ、試料の低温側に冷却と熱流計を兼ねた低温ブロックを接触させて測定を行います。
定常状態で試料の高温側から低温側に流れる熱流量を測定することができます。
熱抵抗既知の標準試料の熱流量測定結果と比較することにより、未知試料の熱抵抗を評価することができます。
用途
- 金属+樹脂の複合材
- セラミックスと金属の複合材
- カーボンと半導体の複合材
- 異方性材料の評価
特長
- 厚さ方向の熱流量(熱抵抗)が評価可能
- 標準試料(Cu・SUS304 など)により、熱抵抗に換算可能
- 薄シート材と金属材料を接合した試料の熱抵抗測定が可能
仕様
測定物性 | 熱流量(熱抵抗) |
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温度範囲 | 50℃(加熱ブロック設定温度) |
モジュールサイズ | 角25mmもしくは角40mm×厚さ1~5mm |
測定雰囲気 | 大気中 |
ユーティリティ
装置寸法 | 装置本体:約W800 x D800 x H1800(mm) 恒温水循環器:約W300 x D430 x H675(mm) |
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重量 | 約250kg |
所要電源 | 本体:単相 AC200V, 5kW 恒温水循環器:単相 AC100V, 1.6kW パソコン:単相 AC100V, 1kW |
試料系ブロック
測定データ例
論文リスト
- フローカロリーメータによる熱抵抗評価装置の開発
熱物性 2023年 37巻 1号 p.16-21
10.2963/jjtp.37.16