本装置は、電流を試料に直接通電することにより、試料を1 秒以内に超高温下まで加熱し、熱物性を測定する装置です。基本物性は、電気抵抗率、全放射率、比熱容量、熱膨張率、熱拡散率です。
用途
カーボン材料分野、金属材料研究、宇宙開発分野 など
特長
- 直接、試料へ通電するため、瞬時に2000℃以上の高温域下へ昇温可能
- 2000℃を超える超高温域で使用される耐熱材料の測定も可能
- 複数の熱物性を同時測定可能
電気抵抗率、全放射率*1、比熱容量、熱膨張率*2、熱拡散率*2 - 温度制御性1%以内(2800℃時)
- 100V 15A 電源で、装置冷却の機構や冷却水も不要のため、設置が容易
- 極めて短時間で測定が出来るため、エネルギー消費が少なく高い省エネ効果を見込める
*1 半球全放射率 JIS-R1693-3 準拠
*2 オプション
特許や規格
半球全放射率 JIS-R1693-3 準拠ファインセラミックス及びセラミックス複合材料の放射率測定方法
第3部:直接加熱熱量法による半球全放射率
仕様
温度範囲 | 700 ~ 2800℃ |
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最高昇温速度 | 3000℃ /s |
測定雰囲気 | 真空中 |
試料寸法 | Φ3mm×100mm(要相談) |
測定物性 | 電気抵抗率、比熱容量、半球全放射率 オプション: 熱膨張率、熱拡散率 |
システム概要
測定例
昇温データ
試料: カーボン材料
2800℃測定時、0.2% 未満(+5℃,-2℃)の温度制御で1秒以内に目的温度に到達
※試料形状により、昇温精度は異なります。