フラッシュ法では測定が難しい薄いフィルム試料を簡便に評価。
交流ジュール加熱法を用いてフィルム状高分子、紙、セラミックスなど固体の厚さ方向の熱拡散率を測定する装置です。
測定範囲をニーズの高い室温専用タイプとしたことで、コンパクトなボディと低価格を実現しました。
用途
- フィルム材料の熱拡散率測定(厚さ方向)
- 高分子フィルム、放熱シート、電子機器材料、導電対試料、パワーデバイス、その他の高分子材料のデータ取得、研究用開発や品質管理
特長
- フラッシュ法に比べ、試料の厚さ限界が半分以下なため、薄い高分子材料の熱物性評価に最適
- ポリイミド系試料の場合は、10 μm~200 μm
- 試料の面で測定が出来るように検出部を広くしているため、測定の再現性が高い
- 省電力(AC 100 V 15 A、PC は除く)
- 設置面積は、当社従来機(FTC-1)と比べて、半分以下のA3 サイズ程度
特許や規格
プラスチックの国際基準 ISO 22007-3 準拠
仕様
型式 | FTC-RT | FTC-1 |
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測定物性 | 熱拡散率 | 熱拡散率 |
温度範囲 | 室温 | 室温~200℃ |
試料寸法 | 寸法:角10 mm~20 mm 厚さ:10 μm~200 μm(ポリイミド系試料) 20 μm~300 μm(石英ガラス) |
|
測定雰囲気 | 大気中 | 不活性ガス中、大気中 |
ユーティリティ
所要電源 | AC 100 V, 15 A(PC除外) |
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本体寸法 | 約355 mm(W)×530 mm(D)×232 mm(H) 炉カバー開放時の高さ 約495 mm |
本体重量 | 約20 kg( 突起類を含まず) |
ブロック図(試料系部)
解析ソフト
専用ソフトにより、解析を行います。
通常解析:測定全ての解析
導電体解析:ポリイミドで挟んだ測定時の解析
通常解析:測定全ての解析
導電体解析:ポリイミドで挟んだ測定時の解析
市販ポリイミドフィルムの測定例
厚さ(μm) | 13 | 26 | 56 | 133 |
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熱拡散率(×10-6m2s-1) | 0.10 | 0.10 | 0.11 | 0.12 |