本装置は、国立研究開発法人産業技術総合研究所が開発しました。
標準コンダクタンスユニットを搭載することで、透過量の絶対値を高感度に測定できるガス透過率測定装置です。
用途
食品、飲料水や薬品などの包装材や電子デバイスにおける封止材として広く使われているガスバリアフィルムのガス透過率測定特長
- 標準コンダクタンスユニットの使用により、絶対校正された測定値を測定することが可能
- 質量分析計を使用により、水蒸気の他に複数のガス種(O2、N2など)の透過率計測が可能
仕様
測定温度範囲 | 40℃(標準) *但し、サンプルの耐熱温度まで |
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最小測定感度 | 水蒸気:~ 10-6g/m2/day レベル 酸 素:~ 10-2cc/m2/day レベル |
測定可能ガス | 水蒸気、酸素、窒素等 |
ガス検出方法 | 四重極質量分析計 |
型式
型式 | 1CM | 1CA | 2CM | 2CA |
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サンプル数(チャンバ数) | 1 | 1 | 2 | 2 |
データ解析 | 手動 | 自動 | 手動 | 自動 |
測定原理
- 検量線の作製:サンプルが無い状態で標準コンダクタンスユニットを用いてガスを投入し、質量分析器を用いて、イオン電流値を測定します。これを何回か繰り返すことで、検量線を作製します。
- サンプル挿入:サンプルを入れて、試料チャンバー内をターボ分子ポンプにより超高真空状態まで排気します。
- ガスの導入と測定開始:超高真空状態になったら、試料チャンバーの上流側からガスを導入し、測定を開始します。試料を透過したガスのイオン電流値を質量分析器によって測定します。
- 透過量の解析:検量線を用いて、透過したガスのイオン電流値から透過量を求めます。
測定例
ユーティリティ
装置寸法 | W 1010 × D 688 × H 1680 (mm) |
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所要電源 | AC 100V 単相 約 3.0kVA |
所要接地 | D種 |
圧空その他 | ベント用窒素ガス、圧空 |